トシのせいとかには絶対したくないけれど、このごろはドロドロのソースやマヨネーズでギトギトしたしつこいタイプは初めから申告敬遠するようになってしまった。いやもちろんこのソース+カツオ節+青のりが重なる、従来からのタイプしか選択の余地がない場合はそれでぜんぜんかまわないのだけど…。まあ素材そのものの味をじっくり楽しみたいといえばカッコよすぎるか。
よく行く近所の「丸幸水産」は紅塩とかあらびき塩とか、見た目では何もかかっていないシンプルなたこ焼きにこだわっていて、これがなかなか美味しい。このところこの手ばかりです。こうなったらシンプルさを極めてやろうと思って、一度ふつうのソースたこ焼きに何もつけないでくれと注文にしたら、さすがにヘンな顔をされたけど、案の定何も味がせずちょっと後悔した。
あとこないだ大手チェーン「たこ八」で明石焼を注文したら(明石のひとは明石焼のことを“玉子焼き”と呼ぶのはよく知られた話だけど、だったらお弁当にいれるあのおかずは何と呼ぶのだろう、以前明石のかたに訊いたけど忘れてしまった)、「おダシは温かいのと冷たいのどちらにしましょう?」と訊かれた。たぶん夏の暑いあいだだけのチョイスだろうけど。
せっかくなので冷たいダシをお願いしてみる。目の前にやってくる明石焼きはもちろんできたての熱いやつ。このホクホクを冷たいダシに浸すことしばし、おもむろに口にすると熱さと冷たさが中和してなんとも言えない微妙な温度感、このせめぎ合いを案外楽しめたりする。この夏はこの絶妙なハーモニーにけっこうハマってしまいそうな気がします。
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