貴重な資料や名選手ゆかりの品を展示、一世紀におよぶ歴史をふりかえる。とんでもなく驚かされる新奇なものはなく、けっこういままでも各媒体経由でおなじみのものが多かったものの、長い道のりを淡々とふりかえるにはいい機会かも。時代ごとにいくつかのパートに分かれていて、戦前および戦後すぐあたりは当時の社会史・風俗史のおさらいとして興味深い。
こちら板東英二や尾崎行雄の活躍はまったく過去のできごとになるけど、太田幸司や江川卓の登場あたりからがリアルタイム。金属バットの出現(原辰徳)はおなじみ。浪商の牛島・ドカベンがちょうど同い年。PL最強時代(清原・桑田)となるともうお手のもの。当時の記憶をよみがえらせつつ、多くの資料や展示にツッコミまくりといった具合。
平成の時代ともなるとリアルな映像資料ばかり。目の前のモニターで横浜=PL学園の死闘、松坂渾身の熱投が映し出されているかと思えば、ふりかえるや松井5打席連続敬遠のもようが流れる贅沢な展開。あの試合、最終5打席目は9回二死だったことをすっかり忘れていた。表情ひとつ変えずに一塁へむかって歩く松井のすがたを見ると胸が打たれる。
ちょっと生真面目な雰囲気が続くかなと思うけど、真剣に観たらけっこう時間のかかる盛りだくさんな展示、入場無料ながら大人5〜700円ぐらいは取れると思う内容。会期は来週の日曜日30日まで。8月に入ると東京・新宿タカシマヤへ移っての開催。ぜひ一度お買い物のついでにでも、まちがいなく甲子園灼熱のアルプススタンドよりは涼しいと思うので。
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