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2018年06月30日16:40

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「パンク侍、斬られて候」〜パンクは素敵な合言葉

町田康の小説が原作、脚本には宮藤官九郎、そして監督は石井岳龍(我々の世代には「高校大パニック」「狂い咲きサンダーロード」の石井聰亙の名前でおなじみ)、いかにも“パンク包囲網”といった顔ぶれがならぶ。江戸時代が舞台、素浪人(綾野剛)を抱えた将軍家、彼らに対抗する新興宗教、そこに謎の猿軍団がからんできて…話はとんでもなくクレイジーな方向へ。

ストーリーそのものは最初の10分間でラストシーンの10分間が読めそうな、いたってシンプルな骨組み。ただクドカン特有のセリフ回し(彼の作品にはあまり接してないけどたぶんそう思う)と、CGを駆使した破天荒な映像表現でハチャメチャ感が増幅、大風呂敷はぐんぐんと果てしなく広がっていくのだけれど、おそらくひとはそれをパンクと呼ぶのだろう。

現代の会話体を確信犯的に混ぜこんで、いまの日本社会を揶揄するような文言が、セリフのなかにいくつも織り込んであるのは、さすがクドカンというところ。ただ物語の中盤から終盤にかけては時間稼ぎのパス回しをしているような印象、131分という尺はちょっと長かったような。「勢いだけで作りました」みたいな一気の疾走感こそがパンクだと思うけどどうなんだろう。

浅野忠信と永瀬正敏の贅沢な起用とハジけた演技も、それがパンク精神に沿ったものかどうかは別として見どころのひとつ。まあ全体的にはあとあと考えずに好き放題のことしておいて、パンクという便利な言葉でうまく処理したような印象あり。いわゆるふつうの時代劇を期待して劇場にやってきたご年配のみなさんが、終始あぜんとしていたことだけは事実です。



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