インターネットのYouTubeの世界で今もフランク永井人気は続いているということを別項で書いた。また台湾では日本ではほとんど認知度が低い「捨てられた街」という曲が流行っているようだということも触れた。
そうしたたあるところで、台湾では日本以上に人気歌手がフランク永井の歌をカバーしているがそれはそうとう多いという情報をくださった。そこで少し注意して調べてみた。
YouTubeについては先にある程度みたので、他に映像を扱っているというnicovideo=ニコニコ動画を調べてみようとした。ところが、ここ最近に著者の住まいのインターネット接続環境が悪化して頻繁に切れ「未接続」になってしまう上に、nicovideo自身が有償会員でないとどうも回線が細いようで、調査は容易でないことがわかった。
のだが、とにかく見てみようということでいろいろトライしたら、こちらの世界でもフランク永井のアップはめざましいことが判明した。
基本的に、熱心なファンが台湾のテレビを中心に放送されたものを編集してアップしているようだ。底というか全容はわからないのだが、ざっと探ったところを報告したい。
第一に、台湾でもいわゆる歌謡曲番組があって、そこで人気の歌手がフランク永井曲を歌っていて、それが安定的に人気のようである。歌詞は台湾語ベースと北京語、なかには広東語それに客家語(台湾に近い大陸の漢族の中国語)というのもある。
中国語のタイトルは相当自由で基本は抑えながらも複数あるのも特に不自然でもない様子。同曲名でも一部歌詞がことなるとかも。
第二に、「おまえに」は別格にして、ほとんどがフランク永井の曲でもデビュー(1956=S31年)から数年の人気が盛り上がった時期の曲に寄っている。理由は何なのだろうか。盤の輸出がスムーズだったとか、年代的にファン層に特化していたためだろうか。
日本ではやはりそう知られていない当時の曲がけっこう入っているのがおもしろい。前に紹介した「捨てられた街」意外にも、「誰を愛して」「夜間飛行」「恋夜」「青い国道」「アコちゃん」「ふるさとの道」「二人だけのパーティ」などがある。「俺の名前は北海太郎」とかも含めて当時映画やTVドラマの主題歌とか挿入歌が当時人気だったのかもしれない。
第三に、台湾語でも北京語でもカバーする歌手は女性も自然に参入しているということ。しかも年代的に日本のフランク永井ファン層よりも若そうだ。
第四に、映像はTV放送時のものと独自制作のカラオケ風のもの。
ということだが、こうしたくくりでアップされている曲数は、22種類。上記の曲以外につぎのようなもの。
「東京午前三時」「俺は淋しいんだ」「霧子のタンゴ」「おまえに」
「有楽町で逢いましょう」「夜霧に消えたチャコ」「羽田発7時50分」
「夜霧の第二国道」「雨の国道七号線」「林檎ッコ」「冷いキッス」
「西銀座駅前」「こいさんのラブ・コール」
中国語を含めた外国語は不勉強のためまったくわからない。戦後ラッシュのごとく流された洋楽は言葉がわからないままも、いままで耳にしたことがないようなリズムと演奏に耳を奪われた。内容は理解できなくとも曲が響けばそれを体は受け止める。大変な人気を得た。
フランク永井の曲は聴いて知っているが、歌われる中国語はわからない。だけど、歌手の表情や、中国語の文字のスーパーを観て、およその日本語歌詞を思い出しながら聴く中国語もいい。
歌唱はどうしてもフランク永井と比べてみたくなるが、それを抑えて聴けばなかなかおもしろい。自分の歌として自由に歌ってくれていること自身、聴いていて何かうれしく思う。
「君恋し」はない。日本ではレコード大賞曲ゆえにフランク永井との関連は強いが、台湾ではフランク永井が古い名曲を単にカバーしたというだけでオリジナルではないからだろう。
「有楽町で逢いましょう」については、思わぬ情報が。「…台湾ではタイトルそのまま直訳のカバー「相逢有楽町」が登場してヒットし。もうひとつのあまり流行らなかったカバーが北京語版「約会西門町」。西門町とは戦前からの台北の繁華街で、戦後は西門町と言う日本式の地名は無くなったのだが、現在でも俗称として「西門町」。「約会」とはデートの意味…」などの解説がついていた。
時間と興味があれば、ぜひいちど訪れてみてはいかがだろうか。
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