堀込兄弟が袂を分かってからの彼らを観るのは初めて。コトリンゴ在籍のあいだに一度接しておきたかったんだけど。今回は春っぽい曲を集めたということ、はて、何があったかと。船や飛行機、彼らって乗り物に関する曲が多い印象はあるけど。まあいまこのときを“別れと出会いの季節”というふうにとらえれば、けっこういろんな曲が引っかかってくるか。
独特の都会的なメロディ・センス…彼らを表現するときよく引用されるフレーズ。こちらの思惑を裏切るかのように意表をついたメロディが重なっていく(専門的に言えば転調をくりかえすってことか)、聴く側にとってはこれがまことに気持ちいい。彼らが提供した楽曲を歌うのはけっこうやっかいだと聞いたことあるし、プレイするほうは難しいのだろうけど。
紅一点の弓木英梨乃が大活躍。カッコよくギターソロをキメたかと思えば、ヴァイオリンもかろやかにプレイ。さらにハンドマイク片手に歌いながら客席を練り歩いたり。その彼女がヴァイオリンをプレイした「PDM」、スティール・ギターもふくめてこのインスト曲のバンド編成は、ひょっとしてはちみつぱいと同じではと気がついた。この都会派隔世遺伝は実に興味深い。
唯一のカバー曲がバート・バカラック「エイプリル・フール」、これももちろん春の歌。そういえばビルボードライブではよく企画しているオリジナルカクテルというのを初めていただきました。もちろんノンアルコールのほう。彼らのイメージに添っているのかどうかわからないけど、パッションフルーツ系のいかにも春らしい色合いと味わいだったことはたしかです。
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