母方の祖母が生前最後に口にしたもの、つまり祖母にとっての“最後の晩餐”はなんと551蓬莱の豚まんだったという。没後もう23年、そんなこといままでまったく聞いてなかったぞ。先日、叔母とイトコがふいに思いだした事実。たしかに祖母は前日までふつうに元気で、命日となった日の朝、周りが気がついたらすでに息を引き取っていたという静かな旅立ちだったはず。
まあこういう逝きかたというのはけっこう聞く話だし、前日ふつうに元気だったら豚まんを口にしていてもおかしくない。ところがこの命日というのは1月2日、つまり前日というのは元日の夜なのだ。たぶん買い置きしてあったんだろうけど、元日の夜(まあその手のベタなものがほしくなるけど)にムシャムシャと豚まんをいただく大正元年生まれ85歳女性か…。
つい先日も新幹線車内で豚まんを食べることの是非が話題になったばかり、やっぱり関西人というのは551蓬莱の豚まんに特別な感情あり。過去にもこの日記上で(しかも数年の期間をおいて2度)、【551蓬莱の豚まんには何をつけて食べるか?】という問いかけをしたら、実に多種多様なコメントをいただいた。とにかく関西人というのはみな豚まんに一家言あり。
それでもそれが“最後の晩餐”になるとは。そんなひとってほかにもいるのだろうか。まあお正月だったんだからそれがお餅だったら納得するけれど。ノドに詰めて逝ったのかどうかということは別にして。まあどちらにしても大正・昭和・平成と大阪の地で三代生き抜いた女性の最期として実にアッパレな話ではないか。祖母はわが一族の誇りです。
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