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2018年01月09日16:45

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「嘘八百」〜年明け早々、だまし合い

千利休を生んだ茶の湯の聖地、大阪・堺を舞台にしたコン・ゲーム。人生一発逆転をねらう古物商(中井貴一)と陶芸家(佐々木蔵之介)が、一獲千金をもとめて“利休まぼろしの茶器”をデッチあげ、大御所鑑定士や外国人収集家、文化庁役人相手に大仕掛け。だましだまされ、キツネとタヌキの化かし合い、その行くえはいかに…。ほとんどが堺市内でのロケ、もちろん“大阪ネタ”はいたるところに。監督は「百円の恋」の武正晴、完全オリジナル脚本。

脇をかためるのがお笑い芸人数名をふくむ筋金入りの関西出身俳優ばかり。なかでも近藤正臣と芦屋小雁のいやらしい関西弁のやりとりは実に生々しく、もっともっと聴いていたいとサディスティックな気持ちにも。そんななか主役のふたり、中井貴一は関西弁にかこまれ、その上をうまくころがされているような雰囲気、京都出身の佐々木蔵之介のほうといえば本来のすがたをさらされたかのよう、ふとした拍子にリアルなワンフレーズ関西弁が口をつく。

物語の背景がすべてあきらかになるまでの前半部分はややじっくりと、なので中盤あたりからぐっとテンポが加速して最後まで突っ走るのかと思っていたらそれほどでもなかった。贋作茶器の制作シーンは最大の見どころ、そのシーンをふくめ全編バックで流れているスウィンギーなオリジナル音楽も聴きもの。古物商の世界をかいま見たり、千利休に関するミニ知識を得るぶんには文句なし。年明け早々のだましあい、初笑いにはもってこいの一本だと思います。
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