ハープの音色というのがこんなに豊饒なものだったとは。ナマ音に接するのはおそらく初めて、エレガントにそしておごそかに奏でる楽器みたいなイメージがいままではあったけど、今回の主役のひとりコロンビア出身のハープ奏者、エドマール・カスタネーダが最初の音を弾いた瞬間、この楽器にたいするイメージはすっかり変わってしまった。
そこへからんでくるのが上原ひろみの情熱的なプレイ。“ピアノは打楽器でもあり”とばかり、そのパワフルな音は縦横無尽に場内を駆けめぐる。やがてふたりの奏でる音が徐々に高まりを見せ、ピークに達するやお互いが音の連射砲で対決しているような雰囲気、聴いているこちらはマジでどちらがどちらの音がわからなくなってくる。
BBL大阪ではきのうから3日間、計6ステージ。そのまえに神戸でホールライブ。一流ミュージシャンなら誰でもこのレベルのスケジュールはこなしているんだろうけど、全身全霊のライブを観た後では、はたしてこのハイテンションが日曜日の夜まで持続できるだろうかと、よけいなお世話を焼きたくもなり。裏を返せばそれだけ全力投球だったということ。
この時点でのネタバレは禁物。ラストそしてアンコールは誰もが知るスタンダード。さかのぼっていくとその前はやや長い目のそれぞれのソロ演奏、幻想的な調べに酔いしれた。さらにその前はふたりが敬愛するミュージシャンの楽曲カバーをまじえ、さらにお互いのオリジナルをデュオでといった構成。まあとにかく圧倒されっぱなしだったということです。
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