世界有数の規模を誇る美術館から古今東西の名作80点。古代エジプト・中国・日本・フランス絵画・アメリカ絵画・版画/写真・現代美術…全体で8つのパート。ひとつの時代を専門的に深く掘り下げていくにはちょっと物足らないかもしれないけど、美術入門編と思えば各パートちょうどよい分量。そう、このバリエーションにはちょっとしたお得感を味わいました。
古いところでは紀元前1300年のツタンカーメン像から、最新のものはつい数年前の作品まで。長きにわたる歩みをたどっていくと、やっぱり現代美術のなまなましさに引き寄せられる。もっとも魅入られたのはオーラス80点目に登場した2013年ケヒンデ・ワイリー作「ジョン 初代バイロン男爵」の力強くポップな色彩(フォト右)。最後の最後に強烈なパンチ。
本家の米・ボストン美術館のほうには20数年前に1度だけ訪れています。国外にあるものとしては世界最高の質・量を誇ると言われる、日本美術コレクションのパートに圧倒されっぱなし。「アメリカの野郎、全部かっさらっていきやがって!」みたいな気分にも。なのでそれ以外の部分はあまり記憶なし。まったくもったいないことをしたとずっと思っておりました。
そう、今回は歌麿や仁清だけでなく、ゴッホもセザンヌもミレーもドガも、そしてウォーホールや村上隆までもが待っていてくれる。こういうのはあまりむずかしいことを考えず、まるでコンピレーション・アルバムを聴くように楽しむのがいいかも。そういえば会場のある旧居留地あたりの雰囲気って、どことなくボストンの街並みを思わせますね。会期は来年2月4日まで。
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