来日公演をあおるためか国内盤は1週間早く先行発売されていたし、いまどき全曲試聴なんていくらでも可能、あえて耳をふさいでたけどやっぱりそこかしこから聞こえていた。ポップでキャッチーだとは噂になっていたけどまさかここまでとは。まるでいま第一線で活躍する旬の若手ポップ・シンガーたち(名前は適当に思い浮かべてください)のようなきらめき。
そう、きらめきというのがこの3年半ぶりの新作を表現するキーワードかもしれない。あまりにも美しすぎた前作「モーニング・フェイズ」でもそうだったけど、その歌声にリバーブをかけて楽曲に色彩感つまりきらめきをもたらすがのが彼の得意技。今回もそれはいかんなく発揮、さらに思わず口ずさんでしまうリフレインが多いからスンナリとこちらに入ってくる。
とにかくわかりやすくてダンサブル。後半にきてようやく従来の彼らしいローファイな雰囲気がただようも時すでに遅しといった感じ、そのファンキーな味わいからかっての「ミッドナイト・ヴァルチャーズ」がけっこう引用されているようだけど、こちら過去作品はいっぺんにまとめて聴いた90年代後追い世代、ゴッチャになっていてそのへんはちょっとわかりません。
ノリのいいライブ受けする曲がならんでいるので、来週の東京公演は盛り上がることまちがいなし。なぜ大阪には来てくれなかったんだろう。実は彼のライブにはこれまで一度も接したことがないのです。とにかく全肯定的というかとても明るくて前向きな作品、そして全10曲トータル40分を切っているというコンパクトな作り、これもまたうれしいじゃありませんか。
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