突然の訃報に悲しみあふれるばかり、それにもまして彼がもう62歳になっていたことに驚いた。なぜなら彼はいつのときでも若いころのジョン・レノンそのものだったから。彼のトシなど気にかけたことがなかったのです。ビートルズのトリビュート・バンド、ザ・パロッツのリーダーでジョン役のチャッピー吉井(吉井守さん)が急性心筋梗塞のため逝去。
同じ六本木にある「キャヴァーン・クラブ」のハコバンだったころから、パロッツのステージにはよく接していた。その後、彼らが「アビーロード」を拠点にした“大人の事情”は一度聞かされたけど忘れてしまった。そしてある時期「アビーロード」には、ほぼ月1回の割でお邪魔していたと思う。職場内で“パロッツ(というよりチャッピー)を観る仲間”みたいなのが形成されていたから。
彼が関西出身だと知ったのはつい最近のこと。その軽妙なMCがあくまでも江戸前のものだったので意外な事実。十八番は「ミスター・ムーンライト」の出だしのシャウト。何度か英国人を「アビーロード」に連れて行ったことがあるけど、ガニ股気味でスタンドマイクを撫でるように唄う、あまりのジョン・レノンなりきりぶりに、みな驚きよりも半ばあきれ気味だったことを覚えている。
これからのパロッツは、そして「アビーロード」はどうなるのかなあと心配でならない。そう、パロッツにおけるチャッピーの存在は、ビートルズにおけるジョンのそれよりもずっとずっと大きいものだったから。それにしても62歳なんて早すぎる。やっぱり誰よりも先にジョンのもとに行きたかったのかなあ、なんてことも思った。謹んでお悔やみ申し上げます。R.I.P.
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