「今夜はムーンライダーズの曲をいっさい演りません!」いきなりご本人から高らかなる宣言。いや、それはあらかじめ告知されていたこと。なのでこの京都市内はずれの小さなカフェに集うひとたちは、けっこう彼のコアなファンばかりなのでは、はたしてついて行けるのだろうかとちょっと不安に思いつつ、手を伸ばせばマイクスタンドにとどく最前列に陣取る。
その不安は半分あたり半分はずれ。彼のソロアルバムは80年代真ん中あたりの1stしか聴いていない。なのでそのタイトルトラック「City of Love」がいきなり2曲目に歌われたときには、はたしてこのあとどうしたらいいものかと。案の定、他のソロ曲すべて周りのみなさんにはおなじみとみえて、けっこうシングアロングでおつきあいされ盛り上がっていった。
でも今回は良明氏がこれまでの45年間に楽曲提供・プロデュース・編曲などでかかわってきたおなじみの曲をカバーするという夜でもあり。レコーディング時の思い出話をまじえながら、月ひとしずく(小泉今日子)・愛のしるし(スピッツ/PUFFY)・大人の悩みに子供の涙(みうらじゅん/ポカスカジャン/峯田和伸)…さすがにこのあたりはバッチシ歌えましたわ。
そう、今回のソロツアーは音楽生活45周年を記念して、全国6か所をアコギ片手に旅してまわるという趣向。しかもすべての地で別々のセットリスト、同じ曲は2度演らないという彼らしい思いきりぶり(ちなみに-Sings Moonriders-という企画は熊本で)。ムーンライダーズではいつも一番ハジける飛び道具的な良明氏、今回も非常にアットホームな楽しい一夜になりました。
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