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2017年08月28日15:30

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「幼な子われらに生まれ」〜いまそこにある家族

バツイチ同士の再婚、それぞれに娘はいるが家族を構成しているのは妻(田中麗奈)のほうの連れ子ふたり、夫(浅野忠信)が実娘と会えるのは季節ごとつまり年に4度だけ。この夫婦のあいだに新しい生命が生まれようとしているさなか、思春期をむかえた長女と血のつながらない夫のあいだがギクシャクし始め、家庭内が息苦しい雰囲気に包まれていく…。

実際のところ人間関係を把握するのにちょっと時間がかかったけど、最後のギクシャクは別にしても、いまの世のなか同じような家族の構図は、われわれの周りにもけっこう見られると思う。それなのになのか、あるいはそれだからなのか、このリアリティーあふれる家族のゆくえにぐいぐいと引き込まれ、最後までスクリーンから目が離せなかった。

原作(重松清)・脚本(荒井晴彦)そして監督(三島有紀子)三位一体のチームプレーが功を奏したのだろう、ムダな出演者がひとりもいないというか、それぞれの個性の際立っぷりがハンパではない。主演のふたりはもとより、それぞれの元の伴侶を演じた宮藤官九郎と寺島しのぶも短い出演ながら見事な存在感、とにかく自然な演技のぶつかり合いから目が離せない。

そしてなにより大人のエゴにほんろうされる娘たち、若き(幼き)3人(みな映画ほぼ初出演)の自然な演技がとても愛おしく、団体扱いで助演女優賞を差し上げたくなるほど。とにかく血のつながりや親子のありかたを考えるにはここまでリアルな物語はなく、まちがいなくことしの邦画を代表する一本、そして男性と女性とでは見かたの変わってくる作品でもあると思います。



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