1995年岩井俊二監督による実写版はまちがいなく観ているんだけど、奥菜恵のかわいらしさ以外はあまり記憶にない。まあいいか、今回観てるうちにだんだん思いだすだろうとタカをくくっていたら結局何も思いださず。まあそのほうがヘンな先入観もなく、「オリジナルのほうがよかった」などとしたり顔で言う側に属さなくてすむかとも思ったり。
脚本が大根仁というのでちょっとは期待したけれど、ストーリー展開にあまり奥行きはなく、結局これは日本アニメの技術的水準の高さを味わう作品かもしれないなというのが結論。タイトルがタイトルだけにやっぱり花火の美しさ、つまり豊饒な色彩や立体感、刹那的な迫力に注目。このあたりは十分合格だと思うけど、これとてアニメ好きが見ればどういう評価を下すかわからない。
もちろん意図的な視覚効果だとは思うけど、背景のたとえようのない美しさと対照的に登場人物の作画は従来からのアニメタッチ。高校生男の子5人はそろってイケメン、ふつうはひとりぐらいイケてない奴を混ぜるのではと。もちろん彼らのなかにオチャラケ寄りは約2名いるも、彼らとていわゆるジャニーズ・ユニットにおけるオチャラケ・メンバーのレベル。
ふだんアニメはあまり観ないのでエラそうなことは言えないけど、たまに観るからこそわかる技術的進化もあるはず。やっぱり昨年の「君の名は。」がひとつの到達点、それ以後のアニメの技術的目標となっているのでは。どちらにしても先に仏をつくってから魂を醸成していくのが、どんなジャンルであれこの国の得意とするところ、これからも日本アニメの進化に期待します。
ログインしてコメントを確認・投稿する