お盆のときは墓参りのまえに菩提寺に立ち寄り、「盆会法要」に参列することがウチの習慣。全体でほぼ1時間、前半はそろって読経、後半は住職のかたの講話を拝聴。参列した回には40人ほど(3日間で10回も設定されている!)、私は若いほうから5番目ぐらい。前半の読経はいささか退屈で眠気との戦いだったが、住職のかたのお話が始まったとたんその気分は一変した。
「盂蘭盆会(うらぼんえ)」という言葉がサンクスリット語の「ウランバナ(ullambana)」からきているみたいなところから話ははじまるのだが、これがなんというか軽妙洒脱というより完全な大阪弁のベタなMC、ふつう住職のしゃべりは同じ和装のせいで落語家のそれを連想するけど、今回のテンポはまるでスタンダップ・コメディアンのフリートーク、身ぶり手ぶりも派手なものだった。
この住職は40代男ばかり3兄弟の真ん中、3人そろって仏の道へ進んだのだが、子供のころは近所でも(つまり檀家のあいだでも)よく知られた悪ガキ3兄弟だったらしい。それを逆手にとり自分がガキのころのワルサ話で参列者めいめいの郷愁を誘うという、実にウマい話の運びかた、おそらく関西以外のかたが参列されたら、これが僧侶の講話なのかと驚くことまちがいないだろう。
総じて年配のかたに合わせた笑いのセンスだったので、ベタすぎる部分も多少はあったが、いくつかの小ネタにはしっかりそれぞれオチも用意されていて、さしずめ“坊主ニクけりゃオチまでニクい”といった感じ、この住職、ふだんは九州のある大学で仏教学の教鞭を取られている二足の草鞋(坊さんは雪駄か)生活とか、さすがトークに長けてるなと納得した次第です。
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