どうもいまひとつあけぬけない。それが英国のいいところでもあるんだけど。9Fの催事会場には伝統的かつおなじみの英国物産品ばかりがならんでいた。それらをわざわざ列記しないのは、いまこれを読んで思い浮かべていただいたいくつかでほぼ当たっているから。そう、クールでモダンなブリティッシュはひとつもなし。歴史と伝統を大切にする国、それが英国だ。
さらにあべのというエリアがそのあかぬけなさに拍車をかけている。会場をウロウロしているのはみな年配のひとばかり。私をふくめそのカジュアルすぎる装いはまぎれもなく地元民だろう。いや、そもそもデパート上層階での催事ということ自体が、いまやあかぬけなさの象徴みたいなものかもしれない。まあ梅田阪急の「英国フェア」はもうちょっとハイセンスだったけど。
いい匂いがしてきたと思ったら、フィッシュ&チップスの実演販売とやらで、近くにはイートイン・コーナーもあった。レギュラーサイズで1400円、スモールサイズでも1200円というお値段はかの国の庶民的な軽食としてはどうかと思うけど、まあ仕方のないところなんだろう。しかしペールエール(ビール)を合わせて呑むと2000円近くになるというのはなあ…。
…という気持ちを知ってか知らずか、イートイン・コーナーの一番手前の席で白人の女性ふたりがフィッシュ&チップスをパクついていた。あまりにもタイミングのいい演出、彼女たちひょっとしてサクラ、なんてことを思ってしまった。ミートパイとスコーンはやたらと美味しそう、さほどお高くなかったので少しずつ買ってきました。
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