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2017年05月20日16:30

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「夜に生きる」〜トロピカル・ギャングスターズ

製作・監督・脚本そして主演すべてベン・アフレック。今回は禁酒法時代のアメリカを舞台にしたクライム・ストーリー。そしてそのほとんどがフロリダ州の街タンパにおける物語。1930年代のカリブ海周辺が醸し出す独特のトロピカルな空気に、人種差別や当時の宗教観・倫理観などが重なっていく味わいはいままでのギャング抗争劇にはなかった独特なもの。

とはいえ、愛と欲望、裏切りと復讐、そして伏線とどんでん返し…この手の作品に不可欠な要素はすべてきっちりとおさえられ、ドンパチやカーアクションも十分すぎるくらい。もちろん主人公ジョーを演じたベン・アフレックはいままで以上にクールなたたずまい、タイトル通り(原題も「Live By Night」)裏社会に生きるダークなヒーローを実にカッコよくきめている。

そして特記したいのはジョーをより際立たせていた脇を固める男たち。とりわけ初老に近い男優たちの苦みばしった独特の存在感には、山村聰や小林桂樹など、なぜか日本の昭和の名優たちを思い浮かべてしまった。それはおそらくこの生臭い抗争劇に、かっての任侠ものの匂い(たいして観てないけど)を感じたからかもしれない。

そういえば先週には実弟ケイシー・アフレックが主演した「マンチェスター・バイ・ザ・シー」を観たばかり。この兄弟それぞれの個性をうまく活かした傑作を、立て続けに味わえたなあというこの満足感、昭和の俳優が出たついでに言うならば、かっての日本人は、渡哲也・渡瀬恒彦主演作品をこんな感じで受けとめていたのかも…なんてことを思いました。
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