今回のテーマは“ヴァカンス渋谷系を歌う”。渋谷系スタンダード化計画という名の定期ライブ、いつもは秋の季節だったのであまり夏の歌を披露できなかった、そこであえて今回はこの時期にということ。そういえば個人的な思いこみかもしれないけれど、ピチカート・ファイヴの曲ってどこか初夏のイメージがあるからなあ。夏の盛りではなくあくまで初夏なんですが。
夏の歌が続く。ムッシュ追悼「サマーガール/ザ・スパイダース」、山下達郎が初めて竹内まりやに書いたというほとんどラブレター的な「夏の恋人」、“野宮真貴が歌っていない小西康陽作品”というただし書きつき「V・A・C・A・T・I・O・N/吉村由美(Puffy)」、ユーミン=松本隆の名曲「小麦色のマーメイド/松田聖子」…いち早く夏を先取りってことですね。
そしてきっちり歌ってくれました。恒例のアンコール“ピチカート・ファイヴ・メドレー”(私はほとんどこの部分を聴きたいがために彼女のライブ皆勤なのかも)のなかで、名盤「カップルズ」におさめられた「サマータイム・サマータイム」。夏の歌って聞いたときに、私がまず思い浮かべたのがこの曲。なのでイントロがながれただけで超感激もの。
彼女のライブではいつも、セットリストというにはあまりにも詳しすぎる各楽曲紹介のリーフレットが最初から座席に置いてある(もちろんネタバレになるから終演までは絶対見ない)。それは渋谷系楽曲の、いや日本の良質なポップスを歌い継ぎ、後世まで伝えていこうという強い意志が具体化したもの。現在57歳、彼女のライフワークはまだまだ続いていきます。
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