いかにも超娯楽大作という雰囲気にもかかわらず、公開前の宣伝も少なくあまり話題にもなっていなかった。はは〜ん、これはあきらかな失敗作、このさい余計なコストをかけずにDVDに向けて一直線ってことかなと思いきや、これが実に面白いアクションアドベンチャーだったからわからない。監督はこの作品が長編2作目となる新進気鋭のジョーダン・ヴォート=ロバーツ。
今回のコングはとにかくデカい。飛行機は指でつかめそうな気がするし、美女は手のひらに何人でもOKだ(往年のツービートのネタを思いだした)。ところがここでの彼は古色蒼然としたご本尊的ポジション。本当に恐かったのはその他大勢のモンスターたち。怪獣のつくりに時代考証もクソもないけれど、たとえて言うなら「ジュラシック・パーク」的な恐ろしさといえばいいだろうか。
監督はことし34歳、同世代の「ラ・ラ・ランド」監督ディミアン・チャゼルが過去のミュージカル作品をすべて手のうちにしているとすれば、こちらはおそらく古今東西の怪獣映画(今回も東宝作品へのオマージュあり!)を自分のものとしているのでは。すべての情報が並列的に入手できる、ネット・オタク世代のクリエーターがハリウッドにもつぎつぎ台頭してきたということだろうか。
細かい演出にうならされたり、音楽ネタにはニヤリとしたり、いかにも新鋭監督作品らしいアイデアがいっぱい詰まっている。最初のうちはなぜだろうと思った1970年代初頭という設定も、きっちりと納得のいく展開が待ちかまえている。もちろん大定番というべきキングコングと美女のからみもしっかりと用意、エンドロールの後までまったく目の離せない118分となりました。
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