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2017年02月13日15:30

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母親は“座裏”育ち

昭和8年生まれの母親は終戦の年まで難波の住人だった。いま更地になっている新歌舞伎座の裏あたり、御堂筋と阪神高速と千日前通が形成する三角形、最近の言いかたでは“座裏”(歌舞伎座の裏ということ)の一角で幼少期をすごしていた。数年前にかっての住まいがあったところを一緒に探ったら、その場所はパーキングになっていた。

つい先日、韓国からやってきたという観光客親子3人(母親・11歳女子・8歳男子)に、今夜泊まる場所がわからないとマルイの前で道を尋ねられたので、住所を頼りに子供たちのカートを引きつつ3人を目的地まで連れていった。そのゲストハウスはまさにそのパーキングの真裏、カートを抱えて細く急な階段を3階まで上るのはなかなか大変だったけど。

すると3人が今夜泊まるのはここではなく、すぐ近くの建物のなかだとわかった。やれやれやり直し。行くべきところは細長い雑居ビルの4階、エレベーターなし。はは〜ん、これは最近問題になっている“民泊”かもと逆に好奇心がわいてきた。暗証番号を入力してドアロックを解除、カートを運び入れつつのぞいた部屋はけっこう広く清潔感にあふれていたが。

この話を母親にしたら「あいかわらずややこしいとこやね」と言っていた。幼少のころはまだクルマの往来が少なかった御堂筋でいまは亡き伯父とキャッチボールをしたり、阪神高速のところには川が流れていて水遊びをしたという。千日前側の“ウラなんば”がメジャーになってしまったいま、ミナミに残された数少ないディープなエリア、そのぶん穴場的お店も多いんだけど。
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