開演直前の場内アナウンス、おきまりの堅苦しい注意事項かと思ったら、男性MCのトーンはだんだんほぐれてくる。「このライブはすべての場所がステージになります」「前方は満員電車よりスゴイことになります、特に男性のかたはフンばってください」最後のほうはすっかりくだけたDJ口調、場内の空気がやわらかくそしてひとつになる。たぶん計算された演出。
実際は3人組のユニット。でもステージにはコムアイしかいない(2曲だけダンサー2名登場)。スピーカーからかなりの音圧を感じる重低音、ビートに乗って言葉を連ねながら、身体をくねらせる彼女独特のステージアクション。両脚を中途半端に開いて腰を落とし気味、前傾姿勢をとったり反り身になったり。たぶん海外のパフォーマーに起源があるのだろうけど。
動画以外はいつでも撮影OK。なのでシャッターチャンスがくると場内はスマホの明かりだらけ。たぶんこれも照明効果として織りこみ済み。大道具・小道具、最新機器に原始的なツール、とにかくステージにはひとり、飽きさせないようさまざまな演出がくりかえされる。《民族音楽を奏でるPerfume》が最初のコンセプトだったというけど、それがよくわかる祝祭的空間。
コムアイのMCはけっこう人なつっこい。もっとクールなのかと思っていた。オーディエンスは男女半々、私より年上のひともチラホラ。常連もかなりの数いるようでおきまりの身ぶり手ぶり、キメのフレーズがくると一緒に叫ぶ。帰りぎわにはあきらかに興奮した面持ちの宇都宮まき(吉本新喜劇)を見かけた。おもちゃ箱をひっくりかえしたような、楽しい“水曜日の”ライブでした。
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