高校時代の同級生女性とランチ。たまたまふたりとも淀屋橋〜本町に用事があったので、食後のお茶はそのあたりでということに。そこはお互いにとって懐かしの地。なぜなら社会人となってからのそれぞれの勤務先がすぐ目と鼻の先、なのでお昼休みには同じ喫茶店にお邪魔、そう、あのころは常連同士として彼女とほぼ毎日顔を合わせていたのである。
その喫茶店の名は商人の町にふさわしく「マーチャント」。当時としてはモダンな造りだったがそれでも昭和の喫茶店、お店を切り盛りするママにはいろいろとお世話に。ところが世の常、平成に入ったあたりでそのお店はドトールコーヒーにすがたを変えてしまう。ドトールはいまでもしぶとく営業していることは知っていたので、せっかくだから行ってみようということになった。
ふと見ると、カウンターの向うで若いスタッフに混じって年配の女性が。「ひょっとしてママちゃうか」「まさか」。パッと見ではぜんぜんわからなかったけど、私がトイレの場所を訊いたときの受け答えで、その女性がかってのママだと確信した。「こうなったら確かめてくる」私はカウンターに向かい「あのひょっとして以前マーチャントで…」「そうですけど…」。
まさしく彼女はママそのひとだった。「もう68歳になりましてん」なんでもドトールのフランチャイジーとして30年近くお店を続けていると、そして身体の続く限りカウンターにも入ると。(私のことを)「どこかでお見受けしたなと思てましてん」まあこれはべんちゃらだろう。同級生女性にも「まあ、いつまでもお若い」べんちゃらの二段重ね。さすが商人の町。
いえいえいつまでもお若いのはママのほうです。阪神タイガースが21年ぶりに優勝したとき、まだ新入社員だった私に、翌日のスポーツ新聞5紙セットをキープしていただいた御恩は一生忘れません。しばし懐かし話で盛りあがり、昭和の終わりごろの道修町界隈がよみがえる。そういえば来週このあたりは神農祭、これは神様が呼び寄せた再会劇なのかも。
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