群馬県前橋市大胡の「フランク永井鉛筆画前橋展示室」をご存知でしょうか。7月16日に訪問する機会をえて訪ねた。10月16日に宮城県大崎市松山で開かれる「第8回フランク永井歌コンクール」に向けた準備追い上げの真っ最中であった。
その忙しいなか迎えてくださったのはオーナーの品川ヤイさん。そして多忙な品川さんが展示室に不在の場合は同所で「自家焙煎珈琲豆の店はまや」を営んでおられるHさん。また神戸在中のAさんが遠方からこられていた。
そればかりか、10月の歌コンにエントリーを予定されているという8名の勇士(挑戦者)とそれを支援する方がたで、夕刻には何と20余名が結集。
「フランク永井鉛筆画前橋展示室」というのは、前橋市の品川さんの存在に大きく依存している。品川さんが以前から前橋市では社会への貢献者として著名な方。戦後NHKのラジオドラマで大きな反響を呼んだ「鐘の鳴る丘」に関係する当事者でもある。大きな事業を育てあげていまも若者や高齢者への支援の取り組みを強めている方だ。
同時にフランク永井熱心なファンで、2008年にフランク永井が永眠したのを機に気持ちを整理するために始めた鉛筆画がスタートになっている。フランク永井の残された写真、映像のなかからこれはというシーンを切り取って鉛筆画に写している。その画やフランク永井関係資料の多数を松山のフランク永井常設展示室に寄与したり、同年に開始された「フランク永井歌コンクール」入賞者に副賞として提供されている。
また、鉛筆画を翌年のカレンダーの形式にして歌コンの参加者への記念品として贈ったりと深い関係をもっている。大崎市からは貢献者として表彰された。
この品川さんが敷地内の建物を「フランク永井鉛筆画前橋展示室」として公開している。描かれたのは200点を越えているようだ。今でも精力的に作品が増えていっている。鉛筆画はモノクロだが、その情熱のこもったタッチの作品は観る者を圧倒する。地元でもときどきイベントが企画され、しばしば新聞でも紹介されている。
こうした品川さんの精力的な行動がフランク永井ファンを引き付け、当日に迎えてくださった神戸のAさんを含め、ファンということ、フランク永井の歌を歌い続けていこうということの引力の中心になって、輪が作られているのだ。
この展示室では品川さんの描いた絵だけでなく、多くの珍しいフランク永井の関連品を所有するAさんの展示提供品が出されている。他のフランク永井の身近な関係者からのここでしか見れないようなグッズもある。
私の訪問したときには、10月の歌コンで記念品として使われるカレンダーとかさまざまなアイテムの完成に向けて準備が進められていた。そして、何よりも歌コンのエントリー曲の練習だ。もちろん、歌で優勝とか入賞を狙いながらも、みなさんが明るく楽しんでおられたことが、一番印象的だった。そして、笑顔で心置きなく付き合える輪が深まっていること。社会生活において一番大切なそのような付き合いが実現しているのだった。
前橋市は近くに赤城山もあり、温泉も多くあって、落ち着いてこころ休められる場所と感じた。富岡製糸場なども少し足を延ばせば訪問できる。フランク永井ファンだけでなく、ぜひともおすすめした場所であった。
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