白鵬が日馬富士をいなしたその瞬間、ラジオからは金本阪神連勝を叫ぶ試合終了の声が聞こえていた。なので集中力がいささか散漫になってしまい、あっけないその一番はしっかり見れなかった。まあしっかりもクソもない一瞬の取組だったけど。そしてそのあとすぐ館内にはシラっとした空気、ややあってブーイングが飛びかう異様な雰囲気…。
しばらくして、ひさびさの優勝・偉大な父親にならんだ思い・ヤジられたツラさ・それをふまえて送られた拍手…その要因がいろいろと憶測をよんでいる白鵬涙のインタビューが始まった。これまた偶然にもほぼ同時にラジオからは勝利監督インタビュー、金本のハツラツとした声が聞こえてきて、この両者のテンションが対照的だったのが印象に残った。
まあ賛否両論いろいろあると思うけど、ここ数日の白鵬の相撲が彼の力士生活においても一、二といえるくらいの充実したものだっただけに最後の変わり身はやっぱり残念。失礼ながら今場所の日馬富士なら正面からぶち当たってもまちがいなく勝てただろうし、そうなれば元気な大関陣を撃破した堂々36回目の優勝と称えられて今場所は幕をとじたはず。
大阪人のヤジのキツさと、ほとんどのひとが帰ってしまったという表彰式(フォト右)のことばかり話題になっているけれど、まあそれらは以前からのことだったかもしれないなと。とにかく必死の思いで千秋楽のチケットを獲った数千人のお客さんすべてが、帰途につくときに感じていただろうあっけなく残念な思いを、白鵬にも理解してほしいなと思っています。
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