リハビリ施設のようなところに独身者たちは隔離される。そこには45日以内にパートナーを見つけないと、入所時に自ら選んだ動物にすがたを変えられ、野に放たれてしまうというルールが存在していた。主人公のデヴィッドが選んだ動物、それがロブスターだったというわけです。まあ非常に好奇心をそそられる、興味深い設定ではありますね。
そして主人公デヴィッド役コリン・ファースをはじめ、レイチェル・ワイズ、レア・セドゥ、ベン・ウィショーといったところがこの物語を紡いでいくというのだから、大いに興味のそそられるところだったのですが…。う〜ん、せっかくこの4人を起用するんだったら、もっと面白い話が他にいくらでもあったのでは、などというわがままな気持ちをいまは抱いております。
そもそもが世俗離れした環境という設定だからなんでもあり、そのユーモア感覚はある程度理解できるものの、全編を覆うシュールな展開にはちょっとついていけなくて、中盤からは忍耐力との闘いになってしまいました。おそらく多少の社会風刺はあるだろうけど、映像美みたいなものとは無縁だし、セリフのやりとりを楽しむ作品ってわけでもなく…。
まあこういうのをわかったような顔をして、強引な引用をウダウダとくりかえす解釈は評論家にまかせておいて、結局のところは“ハマるひとはハマる”という月並みなまとめかたに落ち着く作品だと思います。物語そのものの設定が非常に面白いだけに、ふつうにコメディ方面へハンドルを切ってくれてたらと思わずにはいられませんでした。
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