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2016年02月20日14:00

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「ドリーム ホーム 99%を繰る男たち」〜これもアメリカ

リーマンショック以降のアメリカの現実と真正面から向き合った、切実なる社会派サスペンスと重要視されているのだろうか、思っていた以上に各方面で紹介されているこの作品、ネタバレにはならないと思うから一言で集約すると、“被害者転じて加害者となる話”。登場人物は架空の存在ながら、そこで起きたさまざまな非道の行為は実際にあった話。

シングルファザー、デニス(アンドリュー・ガーフィールド〜スパイダーマン役の兄ちゃん)は家族と暮らす自宅からいきなり強制退去を命じられる。追い出したのは不動産ブローカー、リック(マイケル・シャノン〜悪徳ぶりを熱演!)。デニスが“被害者”となる前半の部分は物語通しての基幹となる部分、息つくヒマもないほどスピーディーかつリアルな描写が続く。

我が家を奪われ食うに困ったデニス、家族を思う気持ちを優先させ結局のところはリックの手下つまり“加害者”となり儲け話に加担していく。やがて生活は安定するもののどこかやりきれない思いにつきまとわれ…。陽光きらめき大邸宅がならぶフロリダの地の美しさと、そこで起きている現実とのギャップが実に効果的、この地を作品の舞台としたのは大正解だと思う。

カメラワークがドキュメンタリータッチになるせいもあるけれど、いきなり強制退去を命じられパニックとなる善良な市井のひとびとの描写が生々しい。監督はラミン・バーラニというイランからの移住2世、おそらく他からやってきた者としての眼がそこに投影されているだろう。アメリカという巨大なシステムの負の側面、大統領選挙の年にはふさわしい一本かもしれません。
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