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2016年02月11日16:45

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「キャロル」〜愛しあうふたり

1950年代初頭のニューヨーク。この時代に女性同士が愛し合うというのはどういうことなんだろう。デパート店員テレーズ(ルーニー・マーラ)は、ある日売場にやってきた美しい女性キャロル(ケイト・ブランシェット)に惹かれてしまう。やがてふたりの距離は縮まり…。監督は(私にとっては)「ベルベット・ゴールドマイン」のトッド・ヘインズ。

ケイト・ブランシェット。まるで往年のハリウッド女優のように美しい…って、すいませんイージーな形容で。でも50年代の話だし、今回の彼女をたたえるのにこれ以上の表現はないと思うのです。一方ルーニー・マーラ、シーンごとにさまざまに変化する彼女のファッションは、まさにイマの日本の女の子が手本にすべき愛らしさに満ちていました。

前半はふたりの心のうごきをさぐるようにわりと淡々と話が進むも、ある地点からは急激に展開。それはまさに“愛の嵐”という趣きでしょうか。並行して描かれるごくごくありきたりな男女の愛がとても陳腐なものに思えてきたり。ラストシーンで見せるふたりの表情はさすが千両役者、そろってオスカーにノミネートされていることにも大いに納得です。

50年代のアメリカ都市生活を彩る、さまざまな大道具小道具が興味深く、時代のせいなのかそれとも人物設定のせいなのか、こちらのヒアリング能力が向上したと錯覚を覚えるくらい英語がとてもわかりやすい。カメラワーク・衣装・音楽すべてが美しく、女性同士の愛の物語とはいえ、バレンタインデーにはうってつけの作品だと思います。




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