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2016年02月06日15:40

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清原和博引退試合の思い出

2008年10月1日。当時をふりかえるより、翌日の日記を貼りつけたほうが生々しいかと思って。西武・巨人・オリックス、どこのファンでもない私が、必死こいてチケットを獲り、それなりの対価を支払ったのだから、やっぱりこのひとには自分なりに魅力を感じていたということでしょう。ちょっと長いけどすいません。気負いばかりが先走った文章ではずかしいけど。

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試合の結果は誰も気にしていない。清原の打席と試合後のセレモニーだけにドームの興味は集中していた。ホームランを打ったローズや、この試合が関西での最後のユニフォーム姿となった王監督も、残念ながらこの夜ばかりは脇役だ。スタンドには“男清原の生き方を生活信条としている”ようなタイプの男性が多くみられた。

第三打席で清原は二塁打を放つ。一塁を回って二塁に到達するまでがやたら長かった。その走塁フォームや二塁ベース上で息を切らしてヒザをかばう姿はもはやプロ野球選手のそれではなかった。しかしそれ以外の打席で豪快な空振り三振を繰り返す姿はまぎれもなくプロ中のプロ清原和博自身のものであった。

試合後セレモニーが始まる。大型ビジョンにその野球人生の、名場面の映像が時を追って流される。PL学園・西武ライオンズそしてオリックス・バファローズ。しかし読売ジャイアンツ時代の写真はあっても映像は流れない。読売側が貸し出しを拒否したのか。清原自身が映写を拒否したのか。そして仰木彬氏の顔がアップになったとき、場内の興奮は最大となった。

長渕剛が登場、場内大合唱となる。考えてみれば彼にとってドーム内の空気をひとつにすることぐらい簡単なことなのだ。『とんぼ』の最後の部分の引っ張り方も、熱心なファンなら感動にむせび泣きつつ「ああ、このバージョンね」と思っていたに違いない。彼が歌い終わると清原のあいさつ前に帰ってしまう明らかな長渕ファンもいた。

イチローは最上段VIP席から、桑田はバックネット裏から、ずっと清原を見つめていた。彼らを見つけたときの観客は大興奮。しかしふたりはけっしてグラウンドに降りてこようとはしなかった。これはスーツ姿で花束片手にグラウンドに現れた、阪神金本の存在感を薄めないでおこうというふたりの配慮であると信じたい。

最後に清原自身のあいさつ。西武とオリックスに関しては球団・ファン双方に感謝の意を述べた。しかしここでも読売に対してはファンだけにその意を口にしたように聞こえたのだが。そして最後「プロ野球ファンの皆様ありがとう」という言葉で締めたのが彼らしいと思った。我々は来年から清原のいないプロ野球を見ることになるのだ。
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