早いこと自慢しておきます。私はこの琴鎌谷17歳・185��150kgと、彼がまだ赤ん坊だったときに千葉・浦安の行きつけの寿司屋にて遭遇しております。行きつけなどというとカッコつけてるようですが、浦安は元々漁師町、地元の人間はみなお安く味わえる“マイ寿司屋”とともに育つそうで、なかなか回転寿司が根付かないエリア…まあそれはさておき。
当然ながらその赤ん坊はご両親、つまり当時の花形力士琴ノ若関(現・佐渡ヶ嶽親方)とその奥様(先代佐渡ヶ嶽〔元横綱琴桜〕の長女)と一緒での来店。ちなみに奥様の母親(当時の佐渡ヶ嶽部屋のおかみさん)は映画監督の紀里谷和明と親戚、つまり琴鎌谷と藤圭子は“一時的に”遠縁だったということで…わかるかたはわかりますね。
力士のDNAは裏切ることなく、まだ首がすわらない時期ながら本当に大きな赤ん坊、座敷の上にあおむけになって横たわるその堂々たるすがたは琴ノ若関以上に店内の注目を浴びておりました。そしてたまたま居合わせたひいき筋らしい来客が次々とポチ袋のようなものをこの赤ん坊の大きなもみじのような手に握らせたのです。
するとやや間をおいて、こんどは琴ノ若関のほうがわざわざひいき筋のいる席まで出向き、お礼を言いつつ懐からこれまた小さな包みを取り出しそっと手渡していました。双方ポチ袋の中身を見ることなく、粛々と進めるこのいかにも阿吽の呼吸的慣習…。ともあれ琴鎌谷には父・祖父の域に到るまで、そしてこの自慢話がさらに輝くまで精進してほしいと願っている次第です。
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