直木賞作家・桜木紫乃原作、初の映画化。さいはての地・釧路でひっそりと暮らす男の物語。タイトル通りJR釧路駅は話の節目に何度となく登場、そこは登場人物それぞれの人生における“起終点駅 ターミナル”でもあり…。主人公に佐藤浩市、ヒロインは本田翼という若手女優。まああの予告編はちょっと食わせものだったけど。
どうも作品のなかで起こることすべてが取ってつけたような感じで…。たとえば主人公の過去の女性(尾野真千子〜魅力的!)にたいする追憶が、現在カラむ女性(本田翼〜キャラがあいまい)にまったく反映していなくて。まあそのあたりをうまくつなげるのが演出の力だと思うけど、そこがちょっと乏しくて物語にあまり奥行きが感じられないまま終わったような気がします。
それにしても北の大地でひっそりと暮らす壮年男性、演じるのは佐藤浩市って、この初夏に封切られた「愛を積むひと」と設定がそっくりそのままカブってるやないですか。いまこの時点ではともかく、何年かしたら絶対この2作品がゴッチャになって記憶に残ってしまうやろな。佐藤浩市もひとりの役者としてそういうことは気にしないんだろうか。
まあそれもふくめて、最近の彼は実年齢よりずっと年上の熟年男性を演じることが多いと思いませんか。そういう枯れた味みたいなのをにじみ出すのはもうちょっと先でいいと思うんだけど。それともそれらは彼の年相応の役柄なのかな。もしそうだったらなんかちょっとヤバい。私は彼とほぼ同い年、まだまだあそこまで熟したくはないと、あつかましく思ったりしてますので。
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