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2015年06月06日18:58

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1971「BP-9107-PANEL DELUXフランク永井」などビクター創立45周年記念企画豪華盤シリーズの紹介

 フランク永井が所属したビクターは、実はそうとう複雑に名前が変更されたりしていて、昨年に「株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメント」となった。ちなみに、過去の経緯をみてみると、大雑把に下記のようになる。
  昭和2年(1927年)9月、日本ビクター蓄音器株式会社創立
  昭和20年(1945年)12月、日本ビクター株式会社に社名変更
  昭和47年(1972年)4月、ビクター音楽産業株式会社設立
  昭和59年(1984年)2月、日本エイ・ブイ・シー株式会社設立
  平成5年(1993年)4月、ビクターエンタテインメント株式会社に変更
  平成26年(2014年)4月、株式会社JVCケンウッド・ビクターエンタテインメントに変更
 ビクターといえば、世界的なブランドのビクターがありHis Masters Voice(HIV)で有名なニッパー犬のマークが有名だ。その資本とは無関係ではないため犬のロゴは使用しているが、日本資本で独立した企業である。
 このエンターテインメント事業部隊が、創立45周年の企画として力をいれたのが「パネル・デラックス」だ。これは基本的にビクターレーベルだがRCAなど関係企業のもつレーベルも含め、人気のエンターテナーについて全30巻を作ったものだ。流行歌11巻、ポプラ―14巻、クラシック5巻、豪華特別限定盤となっている。
 流行歌は、次のようなラインアップだ。
  BP-9101-02、森進一
  BP-9103-04、青江三奈
  BP-9105-06、橋幸夫
  BP-9107-08、フランク永井
  BP-9109-10、鶴田浩二
  BP-9111-12、相良直美
  BP-9113-14、日吉ミミ
  RP-9115-16、内山田洋とクール・ファイブ
  RP-9117-18、藤圭子
  RP-9119-20、野村真樹
  RP-9121-22、和田アキ子
 ポピュラーは、二―ル・ダイアモンド、サム・テーラー、カーメン・キャバレロ、ブレンダ・リー、ニ二・ロッソ、ビリー・ヴォーン、ドアーズ、ロシア民謡、エルビス・プレスリー、シルヴィア・バルタン、ホセ・フェリシアーノ、ヘンリー・マシーニ、ハリー・ベラフォンテ、ペレス・ブラードとなっている。
 クラシックは、運命・田園・合唱(ライナー)、未完成・新世界・悲愴(ミュンシュ)、三大ピアノ協奏曲(クライバーン)、安大バイオリン協奏曲(ハイフェッツ)、ショパン名曲集(ルービンシュタイン)。

 32.5×41.5センチの空前の大型サイズで、LP2枚組とスページの説明書(LPと同じサイズ)が1.5センチの箱(BOX)にはいっているものだ。表には演者のカラー写真がめいっぱいというデザインになっている。企画では、この箱自体をパネルにみたてて、部屋の壁に掛けて使うという目論見だったに違いない。
 説明では特別限定の豪華セットとあるのだが、どれほど用意したものかはわからないが、フランク永井のものに限っては、そこそこの数がでたのではないかと思う。だが、購入した方が、これを実際にパネルとして使ったのだろうか。
 写真のように、手元にあるいくつかをあらためて見てみると、パネルとして使うにはちょっと設計上のミスではないか、いや名前はパネルだが実際に使わないのを前提としていたのかもしれないような、閉じたときの状態保持に気が使われていない。置いておくにはそれでいいかもしれないが、立てたりするとちゃんと閉まらないので、ほとんどパネルとしては無理だ。他の盤とのサイズの違いは、なんとも厄介で一緒に置けない、とほほだ。
 また、ぐちったついでに指摘しておけば、箱の中には盤の正方形のLPと説明書が収まるのに、長方形の箱だから空きができる。その空きをほとんど安っぽい発砲スチロールで埋めている。収容曲のリストは、裏ぶたに糊付けを雑に(直角になっていないとか、ノリが全面にないなど)貼っているだけだ。避けたり、破れたり、はがれたり…。
 さらに豪華版を歌いつつも、普通のLPに付いていてあたりまえのような「歌詞」がついてないのだ。購入前にわかっていたら、買ったのだろうかとまで、いってしまえば怒られるかもしれないが、まあ、おもしろいつっこみどころ満載のものだ。

 フランク永井の盤の収容曲は、当然気になるところだが、なかなかイイ。代表曲が1枚に集まっているのはそれでいいのだが、もう一枚の内容には当時おそらくファンが聴きたかった曲をうまくまとめている。
  恋心、あいつ、サントワ・マミー、爪、赤坂の夜は更けて、ラスト・ダンスは私に
  夜霧のブルース、無情の夢、ゴンドラの唄、上海ブルース、新雪、異国の丘
 人気楽曲のカバーと、リバイバル曲だ。これらはフランク永井の曲でもなかなか聴きごたえのある曲ばかりといえて、うれしい。
 フランク永井のパネル・デラックスの表面の写真は気に入った写真で、データブック「魅惑の低音のすべて」の中の写真としても使わせていただいた。
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