1976年の名盤「ハード・キャンディ」完全再現でなければ昨夜のビルボードライブには駆けつけてなかったな。西海岸の音といえばウォーレン・ジヴォンぐらいしか聴いてなかったあのころ。数少ない例外がネッド・ドヒニー。このジャケ写が当時の西海岸ものにしてはとてもモダンでカッコよく思えたのがその出会い。なのでこのAORの代表作だけやたら聴きこんでたのです。
ボズ・スキャッグス「シルク・ディグリーズ」やロバート・パーマー「サム・ピープル」も撮ったモシャ・ブラカによるこのジャケ写。そうこの3枚、すべてジャケットの表裏のあいだにストーリーがあり、すべて被写体がいい男ときている。まあ当時28歳ネッド・ドヒニーのジャケはそこに“水もしたたる”という言葉を加えたくなりますけどね。
さて肝心のライブのほう、アルバムの幕開け「恋は幻」イントロのシンセが聴こえてくるとやっぱりワクワク。デヴィッド・キャシディのポップなカバーを先に知ったこの曲、このユルい感じのほうがやっぱりいいですね。そしてアルバム収録の9曲すべてを一気に。カセットで一生懸命聴いていたあのころになんだかすっかり引き戻されて…。
さすがにかっての軽やかな声というわけにはいかず、それでもバンドと一体となって懸命に歌っていたネッド。ギターをとっかえひっかえするのもけっこうゆったりまったりと。終始リラックスした雰囲気が場内をつつみ、西海岸特有のユル〜い空気が実に心地よかった90分、キーがどうだとかチューニングがどうだとかなんてツッコむのはヤボってものですね。
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