スターダム直前のジミヘンinロンドン、長らく伝説として語り継がれている有名なシーン、つまりロックの歴史が刻まれた瞬間が出てくるたびに、ジミヘン初心者(すいません、ホントほとんど聴いてないんです)のこちらでさえもわくわくしてくる。つぎつぎとスクリーンに登場する当時のロックスターや著名スタッフが、わざわざごていねいにも名前入りで紹介され、そのそっくりぶりにツッコミを入れていくのが楽しくてしかたない。
今回ジミヘンを演じたのはヒップホップ・ユニットOUTKASTのメンバー、アンドレ・ベンジャミン。彼のギタープレイは演技のみ、実際に音を出しているのは西海岸のあるベテラン・ギタリスト。意外な名前だったけど西海岸限定で言えばたしかに“ジミヘン寄り”のギタリストと言えなくもない。詳しいかたなら彼とジミヘンの接点をご存じかも。俳優陣に話を戻せばジミヘンをとりまく3人の女性が実に魅力的。これがまた三者三様、見事なまでに異なったタイプだったのが面白い。
リアルタイムでジミヘンに接したひと、あるいは60年代の音楽に詳しいかたにはツッコミどころがいくつも用意されているのかもしれない。しいて注文をつければギタープレイの場面がもうちょっとほしかった。予想していたサイケトリップな表現も思ったより少なく、けっこう真っ当な描きかただったので、一種のドキュメンタリー的な楽しみかたもできました。そしてジミヘン初心者としてはこのあと真の栄光をつかむ彼、つまり続編に期待がふくらんだのであります。
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