最近のSF映画といえばシリーズかリメイクかコミック原作ものばかりやからなあ。いやSFばかりではなく、ハリウッド全体がそこに囚われているような気がするし。いちいちタイトルを挙げないけど今年公開予定の大作だってそればっかりだし。こないだのオスカーがオリジナルの「バードマン」と「6才のボク」で争ったのはあきらかにその反動と反省やろなあ。
反省して反動したのが今回の監督ウォシャウスキー姉弟。オリジナル・ストーリーで勝負するのは、そうまだふたりが“兄弟”だったあの「マトリックス」以来だとか。人類は時空を超えた宇宙最大の王朝に支配されていて、ミラ・クニス(小池栄子ちょっと入り)演じる主人公ジュピターはケイン(チャニング・テイタム)とともに人類の危機に立ち向かう…。
ついこないだ「博士と彼女のセオリー」でホーキング博士を演じオスカーを手にしたエディ・レッドメインがいきなり悪役で出ているわけですよ。役者って大変やなあと思わせつつ、あのセンシティヴな感じは案外敵役のほうがハマっているかもしれないなと。あとすっかり国際派女優となったぺ・ドゥナちゃんがいかにも東洋人にやらせておけ的キャラで顔を出してました。
オリジナルを高らかに謳い“新次元の超視覚体験”というキャッチコピーであおるわりには既視感ありあり。総花的というのか、すべてどこかで観てきたような展開がスクリーンに連発。たぶんSF好きのひとはそこにある小さな差異から、オリジナリティーをくみ取ることができるのかもしれないけど。「マトリックス」から16年、あの衝撃にはちょっと遠かった気がしました。
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