ベイマックスは逸ノ城なり。大きなカラダにぷよぷよのお腹、愚鈍そのものなのかと思ったら意外とすばしっこく器用なところを見せたりも。スクリーン狭しとややぎこちないアクションを彼が繰り返すたびに、角界のニューヒーローを思い出してしまうのは私だけではないはず。「ベイマックス」、いまやコワいものなしのディズニーが贈るクリスマス・プレゼント。
舞台は架空都市サンフランソウキョウ。時代設定まではわからないがサンフランシスコと東京をミックスした未来空間。そこかしこに現代の東京があふれていて、あきらかにJR新橋駅前や神田須田町界隈らしき街並みが登場、かに道楽やづぼらやもちょっろと顔を出す。たぶんサンフランシスコのひとたちにとってもおなじみの街角が出没してるんだろう。
主人公のヒロ・ハマダは14歳ながら大学生たる天才科学少年。この作品のターゲット・エイジはどのへんなのかわからないけれど、ヒロよりすこし年下、つまりヒネたり醒めたりしない無垢な年代の男の子たちは、彼に憧れの念を持つんだろうなあと思う。自分の部屋で最新機器を駆使しつつ物事をクリアにしていく彼なんて実にカッコいいし。
まあストーリーそのものは非常にシンプルなので、ここでどうこう言うほどのものではなし。こちらとしてはサンフランソウキョウの街並みにやっぱり「ブレードランナー」を感じたり、敵の怪物に追われて下町をクルマで逃げまどうシーンには東宝「ゴジラ」シリーズのアングルを想起したり、主人公ヒロ君の4倍近く生きてきたことのみをリアルに感じるアニメでありました。
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