無口だったり不器用だったりした日本の男性はずいぶんこのひとに救われたのでは。遺作となった「あなたへ」が7年ぶりの主演でこの時81歳、劇中では50代男性も演じていたけれど、後ろ姿にすごく老いたものを感じて、ああ背中で演技し続けてきたひとだから、背中に老いを見せるのはつらいだろうなあと思ったのがおととしのこと。
東映任侠映画時代は世代的にほとんど知らないけれど、日本映画をど真ん中でずっと支えてきたひとだから日本人なら誰でもどこかで彼とつながっているのでは。個人的なことに関して言えば、初めて自分の小遣い貯めて近所の「タナベキネマ」まで観に行った映画が「新幹線大爆破」だし、初のシネコン体験が「鉄道員(ぽっぽや)」だったりする。
個人的なベスト5を選んでみました。
1.新幹線大爆破 (1975 佐藤純弥監督 共演千葉真一 宇津井健)
2.ブラック・レイン (1989 リドリー・スコット監督 共演マイケル・ダグラス 松田優作)
3.野性の証明 (1978 佐藤純彌監督 共演薬師丸ひろ子)
4.単騎、千里を走る。 (2005 チャン・イーモウ/降旗康男監督 共演中井貴一)
5.居酒屋兆治 (1983 降旗康男監督 共演加藤登紀子)
番外:ミスター・ベースボール (フレッド・スケピシ監督 共演トム・セレック)
正直10本選んでランキングをつけるとなるとちょっとしんどいです。もちろん彼の主演作は10本以上観てるのだけれど、人情がらみものは記憶がごっちゃになっていて…まあこのあたりが我々の世代の限界なのかな。とはいえ日本人が100人いれば100通りのベスト5が存在するのでは。謹んでご冥福をお祈りします。
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