エッシャー、マグリット、ダリぐらいは美術オンチの私でも知ってましたけどね。ほぼ年代順に作品が並んだこの企画、現代美術に近づけば近づくほどそのだましっぷりが立体的・多角的になってくるのが実に面白くて。兵庫県立美術館「だまし絵II」、5年前の同企画が大好評だったので第2弾。今回は現代的な表現、そして日本人アーチストの作品が多数紹介されてます。
写真技術すらまだなかった18世紀、そして時を経てIT技術が登場する20世紀終盤と、それぞれの時代における“だましかたの変遷そして進化”みたいなものを追っていくのが面白いんですね。“意表をつく”という表現がありますが、まさに意表をつかれてばかり、展示の前をウロウロ、視点をずらしつつ(文字通り)多角的に覗きこんでしまう作品がいくつもありました。
会場入口では小学生高学年団体観賞の一群と遭遇。こういう企画に一番興味をもち純粋にハマっていくのが彼らぐらいの年ごろなのでは。この展覧会を機に美術の世界にのめりこんでいく少年少女が何人か現れそうな気がする、そんな楽しくわかりやすい展示です。かといってけっして“子供だまし”の作品ばかりではないのですが。
正式な展示ではないものの、会場の片隅ではある超有名な80年代洋楽ヒット曲のPVがずっと流れてました。なるほど、たしかにこれもMTV時代“だまし絵”PV部門の代表作やなと納得。会期は12月28日までと年内ずっとやってます。美術オンチでもじゅうぶん楽しめます。みなさんも一度“だまされたと思って”ぜひ神戸まで足をお運びください。
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