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2014年09月15日09:01

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《R.I.P.》 ベース職人、ジョン・ガスタフソン

彼の名前は知らなくても、井上陽水の傑作『氷の世界』を知らないひとはいないと思います。この日本のポピュラー音楽史に輝く超名盤におけるタイトル曲「氷の世界」や「あかずの踏切り」でベースを弾いていたのが彼なのです。日本のロック/フォークに斬新なドライヴ感をもたらしたジョン・ガスタフソン72歳。9月12日、天に召されました。

この作品では他に「チエちゃん」「小春おばさん」「おやすみ」でも彼のベース・プレイを聴くことができます。「心もよう」や「帰れない二人」でベースを弾く細野晴臣のプレイと聴きくらべてみるのも面白いかもしれません。そういえばイアン・ギラン・バンドから感じられるファンキーな匂いも、彼の活躍に負うところが大きいと思います。

そして彼のベース・プレイがもっとも際立つ楽曲と言えば、ロキシー・ミュージックの「恋はドラッグ」に尽きると思います。魅惑のイントロにはじまって、この曲はベースラインが主人公と言ってもいいほど。固定したベーシストを持たなかったロキシーの歴史で、もっともファンク色が強かった時期(私の一番好きな時期でもあります)でベースを弾いていたのが彼なのです。

それにしても先年の初代グレアム・シンプソンにひきつづき、歴代ベーシストの訃報が相つぐロキシー・ミュージック。数年前、私と同じように心臓の冠動脈バイパス手術を受けたジョン・ウエットンにはくれぐれもお身体を大切にという言葉を贈りたいと思います。ともあれブリティッシュ・ロックを長らくのあいだ陰ながらファンキーに支えたジョン・ガスタフソン、安らかにお眠りください。
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