さて7月。何度も書いているような気がするけれど、私は毎年これで夏の到来を感じているのです。新潮・角川・集英社〜出版社がくりひろげる夏の文庫フェア。そもそもは中高生を対象に、長い夏休みのあいだ文学にふれるという目的で始まったキャンペーン。それこそ我々が高校生だったころから続いてます。桃井かおりのCMに懐かしさをおぼえるかたもいるのでは。
高校〜大学ぐらいまでは、究極の100冊完全読破をめざして、今年こそ未読のやつを少しでも読了してやろうと意気込んでいたもんです。でもそれはすぐさまギブアップ。さすがにそこまで文学青年にはなれなかった。それからあとはずっとこの文庫サイズのブックレットを書店でいただくというセコいことだけが毎年初夏の恒例マイプチ行事になってしまって…。
昨年などは新潮と角川のブックレットだけが同じ日に店頭にならんだので、「集英社のはまだきてませんか?」とあつかましくも書店員に尋ねました。すると書店員さんはレジ対応に忙しいなかわざわざバックヤードまで探しに足を運んでくれて、「あ、さっき着いてましたわ」と宅急便で届いたらしき荷物をひと抱え。私の目の前でパッケージを解いていただくという一幕。
まあこのあたりはきのう書いた、毎年年の瀬にビックカメラ製のカレンダーをいただきに足を運ぶ父親に通じるものがあるのかも。“タダでもらえる活字宣伝ツールはとりあえずもらっておく”のはhayami家の伝承行動か。とにかく文学作品を味わうためのガイドという本来の目的はどこかにいってしまい、私にとってのブックレットはいち早く夏を感じる小道具となっているのです。
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