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2014年06月13日13:30

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「ノア 約束の舟」〜CGと宗教観のはざまで

“CGでできることはとりあえずなんでもやっておけ”みたいな作品。洪水をはじめ大火、豪雨、地響き…地球上で起こりうる自然現象はすべて圧倒的な迫力で目の前に迫ってきます。いちおう家族の物語を中心軸に据えてはいるものの、ラッセル・クロウやジェニファー・コネリー以下人間たちはやはり脇役、主役は自然そして動物たちではないかと思える138分でありました。

だからこそ想像上の生物というか、トランスフォーマーの祖先みたいなのが急に出てきたとたんちょっとこちらは興ざめ。CGを酷使して時代考証(という言葉を使うにはあまりにも遠い過去の話だし、すべてが想像上と言ってしまえばおしまいだけど)に忠実に当時の地球を再現していたのに“おばけ”を出されたら、なんや何でもアリかいと白けてしまいました。

あとやっぱり宗教的な部分、つまりキリスト教の基礎知識がないとこの物語をより深く楽しめないような気がしますね。生まれたときから宗教観が刷りこまれている欧米人ならともかくも、旧約聖書など読んだことないこちらとしては…。まあ現代の文明国に生きる人間ならこのレベルのキリスト教入門編ぐらいマスターしておいてくれと言われればそれまでだけど。

いや、たかがハリウッドの娯楽大作、そんなに深く楽しまなくてもいいし、ややこしいことはこのさい抜きにしてめくるめくCGスペクタクルを真正面から受け止めてドップリ楽しんでおけばいいのだという声も聞こえてきそうだな。まあいろんな意味でちょっと疲れる作品です。それが心地いい疲れかそうでないかは観るひと次第というところですね。
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