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2014年02月14日11:00

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道頓堀喜劇祭り@大阪松竹座

泣き笑い人情喜劇2本立て。場内ほとんどを占める前後期高齢者のみなさんの琴線にふれるべく作られたものだから、おしなべて無難というかベタな笑いばかり、渋谷天外や曾我廼家貫太郎らの熟練のやりとりは安心して楽しめるものだった。松竹新喜劇の枠を越えてのキャストも多く、長江健次や紅萬子も出演、増田英彦(ますだおかだ)はこの日休演。

やっぱり今回の注目は藤山扇治郎。“昭和の喜劇王”藤山寛美の孫、関大卒業後いくつかの演技経験を経たあと、昨年の秋に満を持して松竹新喜劇に入団した弱冠27歳。今回は2本ともに出演、特に1本目の「一姫二太郎三かぼちゃ」という新喜劇名作(藤山寛美二十快笑のひとつ)では、芦屋小雁や星由里子を向こうにまわして、かっての祖父の十八番・三郎を堂々と熱演。

もちろんその演技は祖父の域にホンの少しも届いていない。まだまだ発展途上、そして好青年キャラがそこかしこに残っていて、ひとことで言えば“アホになりきれていない”のであった。でも彼を見つめるベテラン劇団員そして観客の目は温かかったように思う。やっぱり彼こそが今後の松竹新喜劇を担っていく存在だと誰もが感じているからだろう。

いや、おおげさかもしれないけど彼こそが関西喜劇界・お笑い界の今後を託するべき期待の星ではないかと思う。ヘンなたとえだけど、それはまるで自民党における小泉進次郎のような存在かもしれない。若き日の彼の舞台に接したことが今後自慢話となり得るように、たいへんな道のりが続くとは思うけど、21世紀の喜劇王めざして努力精進してほしいと願った次第です。
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