マイケル・ダグラスとマット・デイモンが愛し合うのです。そしてモデルとなった実在の人物リベラーチェとその恋人スコットにより似せようとしたのか、それともただ単にアップに耐えるべくハリウッドメイクを施したのか、ふたりとも実年齢よりずっと若く見えるのです。それともそのツヤツヤのお肌はお互いこのうえなく愛し合っている証しということかも。
はずかしながら主人公リベラーチェが実在の人物だと知りませんでした。マジでこれは架空のキャラだとずっと思ってました。亡くなったのが1986年だから、リアルタイムでそのニュースを受けとめていてもおかしくないはず。音源が残っているとか、ヒット曲があるとか、そういう部分とはまったく別世界の存在、アメリカ・エンタ界の奥深さを感じました。
監督スティーヴン・ソダーバーグはこの作品をもって長期休養、今後はTVドラマの世界に入ると聞いたから、どうもスクリーン全体が何だかテレビサイズのような、悪く言えば深みに欠けこじんまりとした感じにずっとつきまとわれました。つまりすべてがセットのなかでくりひろげられるスタジオドラマのよう、それは虚飾を重ねたキッチュな白日夢の世界を表現しているのでしょうか。
ふたりが出会う70年代後半から、リベラーチェが亡くなる80年代後半まで約10年間の話。そういえば主要脇役のひとりにひさびさロブ・ロウが。なにやら若いころの鹿賀丈史のような雰囲気でしたが、80年代青春スターをあえて起用し(そういえばもうひとりダン・エイクロイドも80年代組か)、観る者を当時の空気のなかに連れていくというなかなかニクいキャスティングも見ものです。
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