長崎県のある町の名前がついたハンバーガーのお店が近くにもできたから、ここぞとばかりお邪魔した。あとからわかったことだけど、いくつかの基準に達していれば認定証をもらえてこの店名が名乗れるらしい。そんなこと知らないもんだから、どう見てもチェーン系には見えない、いかにも個人のお店っぽいそのたたずまいにためらいつつドアを押したのだ。
目の前にランチセットがやってくるかというまさにそのとき、いきなり店内に爆音が鳴り響いた。最初はラジオからの音だと思ったが、それにしてはあまりにもヘタな歌声だった。どうやらその声は階上からのものらしい。こちらの会話をさえぎるぐらいの大きくかつ迷惑な音量だったのでさすがの私も怪訝な顔をスタッフに向けた。すると女性店員がこちらにやってきた。
「ウチのスタッフのひとりがアニソンシンガーをめざして練習中なんですう。このお店はアニソン好きのたまり場なんですう。上はパーティールームになってて、私たちもよくアニソン大会を…」謝ることをいっさいせず、いきなりこう切り出されたものだから、こちらはあきれて何も言えなかった。バーガーのお味なんかはこのさいどうでもよく、このお店には二度と来ないと決意した。
このバーガー店のメインキャラクターはついこないだ亡くなったやなせたかし氏の手によるものだ。やっぱりバーガー店とアニメって何か関係があるのかな、などと好意的な解釈をしている場合ではない。「アンパンマン」あたりを引用しつつ、皮肉りながらオチをつけてこの日記をシメようと思ったが私にその知識がないのがとても残念です。
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