2020年、阪神タイガースはまちがいなく優勝する。なぜかって?前回の東京五輪が開催された年、1964年にもタイガースは優勝したから。それだけの理由。だけどそれが神の大きな手にあやつられた運命というものです。いまから7年後、監督は誰だかさっぱりわからん。矢野か桧山か金本か。エースはまちがいなく藤浪26歳。クリーンアップ?これまたさっぱりわからん。
タイガースがペナントを制するときはぶっちぎりしかない。2020年も例にもれず開幕から勝ちまくった。世の中が東京五輪に浮かれていてよけいな雑音がチームにふりかかってこないことも幸いした。五輪開催時が夏のロード期間と重なり、世間の目がとどかないころでここぞとばかり勝ちを重ね、ゴールドメダリストが始球式をするころにはマジックを減らしていた。
歓喜の胴上げ。エース藤浪とベテラン西岡、抑えの切り札松田遼馬の活躍なくしてこの胴上げはなかっただろう。そしてポストシーズン、CSファーストステージで宮本監督率いるヤクルトをやぶって勝ち上がってきた松井巨人をファイナルステージでは積年の恨みをこめて叩きのめした。日本中が五輪の後の放心状態のなか、阪神ファンだけが浮かれていた。
巨人相手に死闘をくりひろげたせいで精根尽き果ててしまい、日本シリーズでは小久保監督率いるソフトバンク・ホークスに敗れる。1964年南海・2003年ダイエーに続いてまたもやホークスにしてやられたのも悲しき伝統。「やっぱり日本一の監督はわてだけでおます、ケケケケケ」放送席では解説の老怪吉田義男87歳があいかわらず結果論ばかりくりかえすのだった。
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