「四季コンサート2013夏」と題されたこの日のプログラムはドヴォルザークのチェロ協奏曲と交響曲第8番の2本立て。こちらまったくクラシック音痴ながら、ドヴォルザークといえばなにやら低音に凄味を効かせたようなイメージがありまして。ワルキューレの騎行(これはワーグナーだけど)とか古くは「部長刑事」のオープニング・テーマ(これも別の人)と同じような印象でしょうか。
前半のチェロ協奏曲。奏者はまだ27歳のイケメン若手。舞台中央、指揮者すぐ横にデンと腰掛け、しばらくはジッと目を閉じたままオーケストラの演奏に耳をかたむけるも、ソロのパートがやってくるとおもむろにチェロを奏で、徐々にそのプレイは恍惚の表情とともにワイルドになっていく…。それはまるで若き日のカルロス・サンタナを思わせるパフォーマンスでした。
ご招待いただいた座席は前から8番目のほぼ中央。音響的にはほぼベストポジションのはず。すべての楽器がいっせいに奏でる瞬間はとてつもない迫力であります。思わず“ダイナミックレンジの広さが魅力”などとかってFM雑誌でよく目にしたフレーズが頭の中をよぎるのでした。オーケストラはやっぱり全体のアンサンブルが肝心。ELOでもYMOでもそうですよね。
しかし交響楽団のみなさんはそのキリっとしたたたずまいのせいか、ふだんは厳しく自分を律したストイックな日々を過ごしていらっしゃるように見えますなあ。たぶん実際はぜんぜんそんなことはないのでしょうから、これもある種の偏見なのかもしれないけれど、たぶんそう思ってしまうのはこちらがふだん酔いどれオヤジのロックばかり見聴きしているせいでありましょう。
ログインしてコメントを確認・投稿する