なんだか悪口を言えないような雰囲気。いやいや悪口を言うつもりなんかはサラサラないけど。それはやっぱり面白いから。15分のなかに恐るべき情報量。クドカンが矢つぎばやに投げてくる大ネタ小ネタを受けとめることで精一杯。でも朝ドラがこんなに面白くっていいのかなという気もしたり。ひたむな主人公とともにストイックに耐えぬくのが朝ドラじゃなかったっけ。
とにかくスゴイ人気。ふだん朝ドラの話題なんかしないひとまでが口にする。中年男性向けの週刊誌や「AERA」までが特集を組む。そしてなんと来月発売の「ミュージック・マガジン」までが特集(まあたぶん大友良英特集ですが)ときた。ほらほら、ふだんは私の日記なんかめったにのぞくことのないあなたまでがいまこれを読んでるではありませんか。
ああ我々の世代がついに朝ドラのターゲットになってしまったかという感慨もあったりする。ほら、朝ドラ、とりわけ女性一代物は戦争をまたいだときに視聴率が上がるって言われてるじゃないですか。過去の時代を共有することによって興味をつなぐのが朝ドラの手法なのだとしたら、朝ドラ≒上の世代のものっていう感じがずっとしてたんです。
だいたい春→秋の東京制作が正統派で女性一代物が多く、秋→春の大阪制作はちょっとハジけた感じのヒロインという感じじゃなかったっけ。たとえば最近ではあまりにも強烈なキャラなので朝ドラを見るのをやめたひとも、あるいは逆に見始めたひとも多かった「カーネーション」とか、バタバタと騒々しいだけでわけがわからないまま終わってしまった「純と愛」とか。
そういう意味では今回は東京制作にしては異端の部類に入るのでは。ここまでやるか、いや、ここまでやってもよかったんですかとホゾを噛んでいる過去作品の脚本家・制作者も多いのでは。ちなみに私のベスト朝ドラは「ちゅらさん」。そういえばこれも遠く沖縄そして東京での多家族共同生活という非現実な設定、東京制作ながら異端派でした。
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