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2013年04月02日14:00

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満開の桜にこそ国民栄誉賞を

“広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった”って言うんだったら、いまこの時期の桜ほど国民栄誉賞にふさわしいものはないのでは。上の写真は太閤秀吉も愛でたという京都・醍醐寺、満開の桜のトンネルであります。境内いたるところ桜・さくら・サクラ。もはやちょっとやそっとの咲きっぷりでは驚かなくなってしまうほどの圧倒的迫力なのでした。

とにかく、大量の桜の木なのです。もし周囲に桜などないどこかほかの場所に一本だけ植えかえて、そのあでやかなすがたを目立たせたとしたら、誰もが愛でるであろうそこそこ大ぶりの桜の木も、ここ醍醐寺においては誰も見向きはしません。それこそ地元の高校ではスターだった野球選手が巨人軍に入団するや、まったく目立たなくなってしまう様に似ております。

そしてまさに長嶋や松井のようなスーパースター、オーラを放っているような桜の木も何本かありました。いわゆるひとつの四番打者的存在感を周囲に誇っていて、やはりそこには多くの人が集まり、写真撮影や写生に余念がないのでした。掛け値なしの存在感、それこそヨイショする必要なし、“サクラ”の存在は要らないのであります。

たしかに醍醐寺の桜は素晴らしかった。世界遺産のひとつと言ってもいいでしょう。でもそれより私がずっと感銘を受けたのは、行き帰りの京阪電車の車窓から見えた、公園や学校の運動場、あるいは河川際の土手やなにげない街路に沿って咲いている、多くの満開の桜のほうなのです。この日本人の生活に密着したはかない美しさのほうにこそ国民栄誉賞をと思ったのでした。
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