老域にさしかかり、それぞれ事情を抱えたイギリス人男女7人がインドへやってくる。魅惑のリゾートホテルだと思ってやってきたそこは閉鎖寸前のオンボロだった…。ジュディ・デンチを初めとする英国人演技派名優をそろえた「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」、異国における人生の転機をユーモラスに描いております。
かって統治していたとはいえ、イギリス人にとってのインドはやはり遥か遠くの国。当初は”未開の地”に愕然としていた7人も、情熱だけは人一倍の若きホテルオーナー(たぶん彼のしゃべるインド英語がネイティヴには面白いのでしょう、字幕で多少表現してあったけど)のパワーに押されて生きる活力を取り戻していくのです。
そのあたりの“回春”ぶりを見せていく流れはさすが英国演技派ぞろいによる名演。老いたりとはいえ“男女がらみ”のエピソードがやっぱり一番面白い。ある登場人物などはインドへ旅立つ前とエンディングではまったく別人のよう、いくらなんでもそこまではないやろとツッコミたくなるくらいの変貌を見せるのでした。
しかし“男女7人インド物語”にもかかわらず、ポスターやチラシには5人(とホテルオーナー)しか写ってません。この7人、ストーリー内での存在感にそれほどの差はなかったと思うんだけど…。並行的に描かれる登場人物をずらっとならべるのがこの手の作品の通例なのになぜでしょう。役者としての“格”みたいなものが作用しているのでしょうか。
そして男女7人を並行的に描こうとするものだから、ちょっと話が散漫になったような気がしないでもありません。せっかくあそことあそこがつながったのだから、そこをもう少しふくらましたら面白いのにとか思ってしまいます。まあそのあたりはすでに決定しているという続編に期待するとして、まずはこのエキゾチックな雰囲気に身をゆだねるのが一番の楽しみかたなのかも。
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