日記タイトルを「ふたりのシンタロウ」にするとでも思われたかな。それにしてもわずか4分の1の確率のくじに当たっただけなのにこの幸せな感じはいったいなに。そのとき私は京橋界隈をウロついていた。もうひとりのシンタロウを報じた号外が配られていて、なんとなく寒々とした空気だったのに、あの瞬間から誰もが幸せそうに見えたから不思議なもの。
どこかで生中継を見たい。どんなに緊迫した試合もあの瞬間のドキドキにはかなわない。若者の行く末やおエライさんたちのむきだしの感情をナマで共有できる。いまどきTVを流している喫茶店は少ないし、まわり家電量販店はない。ワンセグ機能がないのはiPhoneの特徴であり短所だ。ラジオ中継はなさそうだし。その時間は刻々とせまっていた。
パチンコ屋の2Fがチェーン系ネットカフェになっていた。ずいぶん前に作った会員証があるはず。TVが装備されているブースは割高だった。京橋のベタな喫茶店コーヒー2杯分が基本料金。でもそんなことかまってられない。あたふたとそのリクライニングブースに飛びこみTVをオンにする。やれやれようやく間に合った。しばらくしてひとりガッツポーズ。
和田監督初めてのグッジョブ。まるでもう優勝をきめたかのような幸せな気分になってネットカフェをあとにする。街の景色がなんだか違って見える。階下のパチンコ屋に目をやると店頭は黒山のひとだかり。なんと路面に向けた大型TVモニターでドラフト会議中継を放映しつづけていたのだった。なんや最初からここにおったらよかったんや。
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