口には酸素マスク、首と左手の甲からは点滴のパイプ、左胸には心臓の働きを助けるハートワイヤー、胸部3か所から心電図モニターにつながるシールド、そして挿入時の激痛を一生忘れないであろう尿道からのパイプ。胸と左前腕と左ふくらはぎには術部をケアするためのカバー。がんじがらめにされた私はただただあてがわれた病室の天井を見つめるだけ。
そして術後にはよくあることらしいけど37度台後半の微熱が続く。3日ぶりの食事もノドを通らずほとんど残した。TVを視る気にならないし、音楽を聴く気にもならない。活字を読む気分などもってのほか。夜になっても眠れず身体の向きを変えるためだけに1時間おきのナースコール。この時点の感触では、この状態が少なくとも一週間は続くんじゃないかと暗い気持ちになった。
そうこうするうち手元に自分のiPhoneが届く。約5日分、たまったメールが計13通。ほとんどがタワレコやBOOK OFFからの宣伝メールだったけど、なかには急に音沙汰がなくなった私のことを心配した、ありがたいものもいくつか。さてマイミクのみなさんにこの状況を知らせておくか。何日日記をサボったんやろう。みんな気がついているんやろか。
私はmixiにログイン、ゆっくりゆっくり文字入力をくりかえした。そう、80近くのコメントをいただき、それをひとつひとつ読み返すたびに涙が出そうになる〜【緊急入院】大手術を受けました〜というタイトルの日記数行をアップしたのが6月2日のこと。そして翌日から、順調な身体の回復に合わせるかのように“入院日記”をアップしていったのでありました。
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